敷地は532平方m。建物ののべ床面積は約570平方m(173坪)、地上2階、一部地下1階の鉄筋コンクリート建て。1階の玄関ホール、談話室、食堂などの共用部分を中心に、寝室、風呂、シャワー、事務室が配置されています。
どこに行く場合でもオープンな階段や談話室を経由します。これによって家族的な一体感を持たせるように設計されています。談話室と食堂は行事の際には集会のための空間として利用されます。
寒い冬も建物の中に入ると暖かく、本州の冬よりむしろ快適です。特にこの建物はヨーロッパや北米の基準で作られた寒冷地向けの建物です。24時間の自動調整式の集中暖房で、どの場所でも適温が保たれています。寒さの心配は全くありません。また、いつでもお湯が使えます。
全17室の個室があり、1室の広さは15平方mです。シャンプー可能な洗面台、トイレ、クローゼット、靴入れ、ベッド、勉強机、棚が備え付けられています。
無線LANでインターネットも無料で使用できます。
食事は土・日・祝日などを除いて朝晩2食付き(朝食はセルフサービス)です。寮母さんの手作りで充実しています。
前身の巌鷲寮は北大の初代総長の佐藤昌介先生が中心となり、岩手県・青森県出身の北大の先生方が寄付を集め、1927年(昭和2年)に創設されました。
佐藤先生は「be social, be gentleman (人と交われ、紳士たれ)」をモットーとし、寮生は日常生活を通じてこのような態度を身に付けました。新渡戸稲造先生は、少年時代から佐藤先生の協力者で、寮生にも大きな影響を与えました。
初代の寮名は岩手山の美称である巌鷲から名付けられました。1999年に岩手県の一部補助を受けて改築されたのを機に、お二人を記念してこう呼ぶことにしました。
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